読んでます。
この中に、もんのすごーーーーーーーーーく共感できることがあったので紹介したい。
あたくし、だいぶ前から思ってたことがあるんです。
思ってたというより、口に出してきましたよ。
あの、なんつんでしょ。
気が利いてるとお節介の狭間というかなんというか。
飲み会の席やら、大人数での食事やら、大皿から取り分ける時の妙な決まり事が苦手でして。
それをこの本の中で、まさにその通り!と思えることが書いてありましたの。
「直箸、失礼します」から
私達にとって大皿料理とは、公共の領域なのです。公共の領域に自分の箸を直接つけたのでは、大皿に個人的なにおいが移ってしまう。おおげさに言うならば、ケガレ感がそこに付着してしまうという感覚が、私達の中にはあるのではないか。
が、しかし。取り分け用の箸がない時、箸の反対側で取るという行為を見ていると、「そっちの方が本当はよっぽど不潔なのでは?」と、私は思うのでした。多少の唾液が付着した箸先と、人の手がたくさん触れている箸の反対側とでは、冷静に考えれば前者の方がよっぽど清潔。・・・・・・・なのですが、それでも「箸先は料理につけないようにして、公共の場の平穏と清浄を私は守っていますよ」というポーズをとることが、ときには実際の清潔さよりも、我が国の食事現場においては優先されるのでした。
あのあたくしもいい年なので、
「すみませーーーーーん、箸くださーーーーーーい!!」
くらい平気で言えます。
取り分け用にだろーが、落としちゃった予備だろーが、なんぼでも「箸くれ」って言えます。
とはいえあたくしの場合、取り分け係に率先してなるわけでもない。
できることなら取り分けてもらいたい。
取り分けてもらっといて、あーだこーだ言う気もございませんよ。
使った箸で取り分けようが何しようが、よっぽどじゃない限りなんとも思わない。
そんなよっぽどな人と、大皿囲んでワイワイやるってこともそうないけどね。
でも!!!
箸をひっくり返して取り分けることにもんのすごく嫌悪感。
酒井さんが言うように、人の手がたくさん触れている箸の反対側は清潔なのか?
トイレに行って洗ったのかどーかもわかんない手で触ってる箸の反対側。
どんな雑巾で拭いたのかもわからないテーブルに直接置かれている箸の端っこ。
やだーーーーーーーそれやだーーーーーーーーーきったね絶対。
箸のね、反対側でってね、田舎思い出すんだよね。
田舎ってさ、漬けた白菜の漬物だのたくあんだの、どかんと持ってきて婆さんが箸でとって
「ほら食え」
って掌の上にのっけんの。
掌がいつまでもしょっぺーの。
そののっける箸が、婆さんそれ何に使ってた?っていうような箸の反対側のイメージがどうしてもあんの。
自分の親の世代がそれをやるのはまだわかるのよ、イメージがずっと大人だから。
でも自分と同世代やそれより下の方々がやるのは、どうしても不慣れな行いに見えてしまうの。
大人だからこうした方がいいんでしょ?ってことなのか。
常識とはこういうものっていう観念なのか。
こうしないと馬鹿にされるって社会なのか。
あたくしはこれからも絶対にしない。
きったねーってしか思えないんで。
どうしてもって時は「箸くださーーーーーーーい!!!」って叫びます。
あと、唐揚げにレモンもかけません。
そんな習慣、わが家にはございません。
だから唐揚げについてきたレモンを、ここぞとばかりに気が利く女を演じて絞っちゃうこともありませんので悪しからず。